楽しみました!考えました!!Nagaoka STARTUP!x MACHINAKA
こんばんは。まちばんの富樫です。
12/13(金)から15(日)までの3日間、起業支援センターながおかclip(以下、clip)さんが主催する起業塾Nagaoka STARTUP!x MACHINAKA(以下、起業塾。)に、まちばんメンバーで講演会、講師として参加しました。
ご参加いただいた皆様、大変お疲れ様でした。
とても楽しく考えた3日間でしたね。
さっそく、clipさんで開催レポートがアップされていますので、概要はこちらからどうぞ。
ここでは、まちばん的な視点から、ちょっと長めにレポートしたいと思います。
1 なぜ起業塾とコラボ?
まちばんは、長岡でリノベーションまちづくり(まちを活用した起業によるまちづくり。以下、リノベまちづくり。)を知ってもらい、長岡を盛り上げたい人と伴走するための団体です。
まちばんが考えるリノベまちづくりのポイントは、次の3つです。
① 今あるまち、人、物件の特徴を活かして、新しいコンテンツを創造すること
② 生み出すコンテンツを持続可能にする緻密なビジネスプランを組み立て実践すること
③ エリアを特定して、そこに集中して新しいコンテンツを生み出し続けること
一方、clipの起業塾は、ビジネス立ち上げの基本を学び、それをグループワークで実践してみることで、起業を学習するのためのブートキャンプです。
そうなんです。
起業塾のお題として、物件をかけ合わせると、リノベーションまちづくりのブートキャンプになっちゃうんです!
これが、起業塾にまちばんがコラボした理由なんです。
2 初日の講演会
とはいえ、リノベーションまちづくりをやりましょうと言っても、ピンときませんよね。
そこで、最初に代表の津村が講演を行ないました。
津村は、長岡造形大学で准教授をしており、建造物の保存再生が専門です。
これまでの歴史的建造物の保存に携わってきた経験の話から、リノベーションまちづくりの考え方や事例などまで、笑いがあふれる講演を時間が許す範囲でお話しさせていただきました。
長岡の事例紹介では、にじいろカフェの高橋さん、clipの高橋さん、富樫が登壇しました。
ちょいまちなかで行われた住宅街での住宅→シェア店舗のリノベーションとまちの活性化を目指したはなまちリノベプロジェクトを紹介させていただきました。
この講演会のポイントは、リノベーションまちづくりという言葉に惑わされず、「楽しく物件の活用を考えよう」ということです。
3 2日目のまちあるきと物件めぐり
2日目はclip高橋さんの事業プランの考え方の講義から始まりました。
そのあと、富樫が長岡のまちなかの現状と、事業プランを立てるためのまちあるきのポイントを説明して、いざ、まちあるきへ。
上の写真は、自分で書店を営業しながら、まちを盛り上げるために物件をシェアしたいと手を挙げてくれた五十嵐さんのお店「文進堂書店」です。
長岡のまちのど真ん中にあり、立地はバツグン!
本屋をしたい人や本と関係するビジネスプランがある方にオススメの物件です。
次の物件は、大手通坂之上町市街地再開発事業の真裏にある酒房茶々屋の2階にあるRCの物件です。
狭い通路をくぐり抜けると、広がるフルスケルトン!
以前はBARだったそうで、キッチンカウンターらしき面影が見えるような・・・
その他にも、周辺の物件を2つ周りました。
3店舗ご提供いただいた(有)グリーン土地さん、ありがとうございました。
道すがら、長岡のまちのポテンシャルを説明しながら、約1時間、長岡のまちを歩きました。
あっという間だったので、わかりやすくするためにマップを作っておけばよかったと、反省してます。
4 2、3日目のビジネスプランの計画
今回は、7名の参加者が2チームに分かれ、ビジネスプランを計画しました。
(写真を撮り忘れたので、雰囲気は、clipさんのレポートを見てくださいね。)
まずは、物件を決めて、そこからビジネスプランのイメージを作り、ニーズ調査を行ないました。
振り返ってみると、ここの部分でスムーズにイメージが組み立てられると、色々な事を考える余裕が出てくるなぁと感じました。
ある程度、チームで考えてもらった段階で、長岡高専の村上先生がビジネスプラン、富樫が長岡のまちで事業を行う理由づけについてコーチをしました。
リノベまちづくりの観点で言えば、なぜ、ここで、この事業をするのかという理由は外せませんね。
どれだけいいビジネスプランであっても、それで終わってはもったいないです。
まちに何か伝えたいという想いが見えると、また、ここでなきゃいけない理由がしっかりあると、長岡のまちなかで起業する意味が出てきて、事業を応援してくれる仲間も集まりやすいですよね。
そして、最終日。
朝、会場に向かう途中には、五・十の市(ごとうのいち)が。
寒い季節ですが、いつもどおり営業していました。
つい、お昼前にお腹が空いて、みかんを買ってしまったのはここだけの話です。
ビジネスプランの磨き上げを行うとともに、clip高橋さんから資金計画についてのレクチャーが行われました。
どれだけまちに貢献する事業であっても、経営面で自立できる資金計画がないと、絵に描いた餅になっちゃいますもんね。
実際に資金計画を考えはじめると、必要なお金がたくさんあることが見え、驚くとともに、事業を実現するためにやらなきゃいけないことが具体的になってきます。
レクチャーのあとは、2チームとも、昨日描いた夢を形にするためのラストスパート。
長い時間、議論が続いてる光景は、とても楽しそうでした。
5 3日目のプレゼンテーション
最終日の夕方、色々な想いがこもった2チームのプレゼンテーション(ピッチ)が行われました。
ここには、金融機関で働いている方やリノベーションまちづくりに取り組む方、市の商工部の課長さんなどが集まり、プランへの質問やコメントが寄せられました。
まずは、チームsaltによる発表は、文進堂書店での塩むすび屋のプランが披露されました。
まちなかにありそうで無かったおにぎり専門店を長岡のお米でつくるという、長岡らしさ満載のプランです。
次に発表したチームspaceshipのプランは、茶々家2階のスケルトンでの男性専門の隠れ家カフェ。
入りづらい入り口と、人目につかない2階という立地とビジネスマンが多いまちの特徴を活かしたプランです。
普段の生活では、なかなかピッチをする機会は無いと思いますが、2チームとも、堂々とプランの披露をしていました。
また、聞き手も業界のプロだったので、光るプランが無いかと興味津々でいたのも印象的でした。
6 結果発表
厳正なる審査の結果、最優秀賞はチームsaltの塩むすび屋が選ばれました!
評価されたのは、まちとお米の塩むすび(縁結び)という、広い関係の想像力。さすがでしたね。
ちなみに副賞として、clipさんで名刺デザインをしてもらえるそうです。おめでとうございました!!
また、惜しくも受賞を逃したspaceshipも、立地とターゲットの着眼点が素晴らしく、ビジネスの広げ方が上手くいけば、より楽しいプランになったと思います。
どちらのチームも楽しそうだったのが印象に残りました。
まちとビジネスを本気で考える機会が、長岡のまちの日常になると、スタートアップやイノベーションが起き続ける、ワクワクするまちになるのかもしれませんね。
7 おわりに
起業塾も終わってしまうと、あっという間の3日間。
楽しかったねだけでは、次回へつながらないので、最後にまちばん的な感想と抱負で締めたいと思います。
・起業塾とリノベまちづくりは、相性がいい!
やはり、エリアの価値を想像することで、持続可能な事業プランを考えることは、新しいコンテンツが求められるまちなかにマッチしていると感じました。
・リノベまちづくりは、伝えるのが難しい!!
とは言え、事業計画と資金計画ができてしまうと、安心してしまうのも事実。まちづくりにつなげるためには、ある程度のリノベまちづくりプランを示すことが必要だと感じました。
物件を選ぶタイミングで資料づくりをしておくと、参加者の理解が深まりそうですね。
・もっと考える機会を作りたい!!!
とても、楽しく考えることができた3日間。これが日常的に行える仕組みをまちばんとして提供できると、新しいまちのあり方が見えてくるような気がしています。
まちなかだけでなく、長岡全体を考えながら、まちを考えるイベントをまちばんとして提供できるよう、これからも頑張りたいと思います!
長くなりましたが、ご参加いただいたみなさん、今回の企画にご参加いただいたみなさんにあらためて感謝します。
これから、まちばんは、まちを盛り上げるために伴走する企画を立ち上げていきたいと思います!
よろしくお願いします。
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